排出事業者の法的責任は、排出する廃棄物の最終処分が終了するまで、適正処理を最終まで監視する責任があります。
排出事業者が処理を委託する実務業者（収集運搬、処分）が、不法投棄や不適正処理などを行った場合でも、その廃棄物を排出した排出事業者の責任となります。
このような事象が起きないためにも、適正な実務業者を選択する必要があります。適正な実務業者を選択するためには、処理業者の行政処分の確認や処理業者の現地確認・施設見学に行き、自分の足で現地に赴き、自分の目で現場を確認することが必要になります。
排出事業者だけで上記の行動を起こすことは難しい状況にあるなか、廃棄物管理会社が排出事業者に代わり、情報収集や実務業者の与信調査などを行うケースが増えてきています。この場合でも、排出事業者責任は、排出事業者の代わりの廃棄物管理会社ではなく、排出事業者にあることを、廃棄物管理会社は排出事業者に対して説明する必要があります